名鉄バス・路線休廃止計画 1998年の動向

Last Updated : 1998/10/21
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(98/01/08追加分)
 1月7日付けの中日新聞朝刊によると、愛知県と名鉄などは6日までに、休・廃止計画路線のうち地元市町村が名鉄の運営による存続を望む路線については、新しい補助制度の導入によって当面存続させる方針を決めた。
 存続のための具体的な手段としては、
  ・乗車密度5人以上の路線:当面、名鉄が自力で存続させる。
  ・乗車密度5人未満の路線:最長3年間の暫定措置として、赤字のうち名鉄が3分の1、県が9分の2、地元市町村が9分の4を負担して存続させる。
 ただし、この措置はあくまで暫定的なものである。名鉄は廃止計画は変更しておらず、地元市町村はこの3年間のうちに路線の廃止か代替バス運行かの選択を迫られることになる。

<注> 愛知県では、路線バスに対する欠損補助の制度として、「過疎バス」を対象としたものが既に存在しており、北設楽・南設楽郡を中心とした地域の名鉄・豊鉄バスに対し適用が行われている。 これが、この地域の路線が存続している理由となっている。
 しかし、今回休廃止が計画されている路線は、「過疎バス」に該当しない平野部の路線が主であり、従来の制度では欠損補助が行われておらず、名鉄が赤字を全額負担する状態が続いていた。



(98/01/30追加分)
 1月30日付けの中日新聞朝刊ほかによると、愛知県・名鉄・地元自治体が参加する愛知県地域バス対策協議会幹事会が29日開かれ、全区間休廃止計画路線の当面の存廃見通しが明らかになった。
  ・全線廃止:稲沢住宅線、木田線、犬山線、豊場線
  ・一部廃止:草井線、名岐線、安城・新川線
  ・当面、名鉄が自力で存続(乗車密度5人以上):一色線、碧南線、寺津線、平坂・中畑線、豊田西市内線、高岡線
  ・3年間、赤字を名鉄・県・地元市町村が負担して存続(乗車密度5人未満):安城・高棚線、岡崎・坂戸線、岩中線、川向線、元町線
  ・未定:萩原線・善太線
 廃止は4月1日に実施される予定になっている。



(98/03/30追加分)
 3月28日に、4/1付けで休廃止される路線について当方で調査した。詳細はこちらを参照されたい。概略は以下の通り。
  ・萩原線は稲沢市内経路変更の上存続
   <3/31まで>国府宮・・小沢・・稲葉口−タカラパン前(廃)−石橋・・西御堂団地
   <4/1より> 国府宮−高畑−稲島町南(新)−木全(新)−石橋(移動)・・西御堂団地
  ・善太線は富吉〜永和団地循環は存続、津島〜大井神社前は廃止
  ・稲沢市・犬山市内の対象路線はほとんど廃止
  ・犬山市関連で、今井線・入鹿遊園線・名犬線(犬山駅前〜小牧)が新たに廃止
    今井線廃止に対応して、犬山駅前〜リトルワールド直行系統の途中に「今井丸山」停を新設
    (尾張パークウェイ今井IC降りてすぐ)、1日4往復停車
  ・羽島線:岐阜駅前〜森が新たに休止
  ・西三河地区はほぼ存続



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