平成8年度末で愛知県旭・小原地区から東濃鉄道撤退
Last Updated : 2000/06/09
東濃鉄道は長年、地元の岐阜県東濃地区のみならず、名鉄バスセンター乗り入れをはじめとして、愛知県での路線バス運行を行ってきた。
しかし、平成7年の名多線(名鉄バスセンター〜多治見駅前)休止・春日井営業所廃止(小牧市に移転し、貸切専門の営業所になる)による春日井地区撤退に続いて、平成9年4月、愛知県北東部の小原村(小原線)・旭町(小渡<おど>=小田子<こだこ>線)の路線も廃止され、愛知県からほぼ完全撤退した。
小原線は、岐阜県瑞浪市の大川(以前は陶<すえ>町口)を起点とし、途中で県境を越えて小原村に入り、村内北部の各集落を行きつ戻りつして小原中部小学校に行く路線であった。近年は小原中部小学校スクール便という位置づけとなり、一般乗客が全く乗らない状態が続いていた。
一方、小渡=小田子線は、第3セクターの明知鉄道の終点・明智駅前を起点に、途中で県境を越えて旭町に入り、途中旭上切への枝線を経由して、町の中心の小渡に向かう路線であった。
(以前は路線名の通り、小渡から矢作ダムの北側<岐阜県串原村>を通って、小田子<岐阜県上矢作町>に行く路線もあった。現在その一部区間は、東鉄バス串原線<21条バス>として生まれ変わっている。)こちらも小渡小学校スクール便という位置づけとなっていた。
現在、旭町からは東鉄バスの姿は消えた一方で、小原村では以前とほぼ同じダイヤで東鉄バス委託のスクールバスが運行されている(ダイヤは学校の予定によって変更されることがある)。
このスクールバスは、小原村教育委員会が借り切って運行している。
バスは上仁木の車庫に滞泊しており、上仁木まで名鉄バスが来ていた時は名鉄バスと、現在は東鉄バス委託の「おばらバス」と並んで置かれている。いずれも点検は駄知の東鉄バス営業所で行う。
バス停や掲出時刻表は従来のまま残されているが、大川〜小原田代間は回送の運行もなくなり、バス停もすべて撤去されている。
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